ジャイアントロボ~地球が静止する日~の評価・考察・紹介


ジャイアントロボ「ジャイアントロボ~地球が静止する日~」は横山光輝原作の作品です。昭和40年代末に制作されたアニメですが、その後たくさんのオマージュが作られました。「ジャイアントロボ~地球が静止する日~」は92年に制作されたオリジナルストーリーの作品です。スターシステムの採用により、横山光輝作品のキャラが多く登場します。

横山光輝キャラのオンパレード


赤影、三国志、バビル二世、水滸伝など名作から各キャラが登場します。面白いのがそのキャラ達は原作では見られなかった人格や個性を出します。

赤影は非常な敵の武将、諸葛亮孔明は腹黒い切れ者策士。彼らは非常の能力をもってバトルを繰り広げます。ロボットと主人公の草間大作が物語主軸に据えられていますが、超人同志のバトルが非常に熱い作品です。史実や原作とは異なる性格や能力をもって登場してきますが、強烈な個性が物凄い魅力となっています。

作品のテーマは科学技術の発達と人類の未来。繰り返される人間の業。家族愛、友情などのテーマが盛り込まれています。行き過ぎた科学技術の発達が人類に幸をもたらすのか、それとも災害をもたらすのかが作品の大きなテーマになっています。主人公草間大作が操るジャイアントロボは、父親の草間博士が作り上げた兵器です。その力を正義のために使いたいと願う大作少年。

繰り返される人間の業、いつも変わらない悲劇、突き詰めれば深いのですが、うまくストーリーに組み込んでいます。

世界警察機構という組織に属し、悪の組織BF団(ビックファイヤー団)と戦います。

十傑衆


敵であるビックファイヤー団の十人の幹部はは十傑集と呼ばれる超人です。衝撃波や忍術を操り、世界警察機構の9大天王との超絶バトルが本作品の見どころ。9大天王は数名しか登場しませんが、十傑集は勢ぞろい。十傑集は非常に人気が高く、独特の走り方で「十傑集走り」と呼ばれて話題になりました。

十傑集は基本皆スーツです。スーツのおっさんがバトルをするって、かなり良い設定だと思います。

世界観は近未来でありながら古代三国時代の姿で剣や弓矢で戦闘します。とくに十傑集はスーツ姿で戦闘します。これが非常に格好いい。ギャグとも真剣とも分からない描写も多いのですが、セルアニメーション全盛の時代の作品ので、絵が動く動く。ストーリーもキャラも非常に魅力的なので、必見の作品です。