クローズの評価・考察・紹介


クローズあまりチャンピオン系のマンガを読まないのですが、浦安鉄筋家族以来ハマったのがクローズです。ヤンキーマンガもあまり読まなかった私にとっては、かなり面白おかしく読むことができました。

まるで三国志を読んでいるような感じでした。各高校にはそれぞれの実力者がいて、抗争を繰り広げます。喧嘩が強いやつ、頭が切れるやつ、まるで人物列伝が出来るような物語です。まさに群像劇。

色々な勢力が町の覇権をめぐり、また最強の名を手にするために喧嘩をします。外道、悪がき、間抜け、DQN、不良、色々な人間が登場します。クローズでは漢(おとこ)がテーマになっている気がします。不良=DQNではありません。登場人物たちは、格好よく、というのを生き様としています。

女がまったく登場しないのが特徴かもしれません。基本は格好いい男がテーマなので、女性キャラは不要なのかもしれません。もしこのような不良たちばかりだったらいいのですが、世の中の不良はそんなにかっこいい男ばかりではありません。

作中にも現実にもドラッグをやり、女を殴り、弱者のいじめをします。そんな輩に読ませてあげたいですね。

面白いのが、これがクロニクルだということですね。世代交代をして、登場人物たちがどんどん入れ替わります。人物たちの成長を面白く見ることもできます。熱いストリーがとても魅力的です。

私は桐島ヒロミがすきなキャラです。喧嘩も強くて、頭も切れる。そんな不良いねーよ・・・と突っ込みたくなります。世界軸を同じくした続編、worstが発売されています。秀吉や軍司が登場していい感じです。