機動戦艦ナデシコの評価・考察・紹介


機動戦艦ナデシコ1990年代後半、第三次アニメ革命期と呼ばれました。宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダムに次ぐ、アニメ世界の発展があった時期です。特に新世紀エヴァンゲリオン、新世紀ガンダムWなど名作が数多く生まれました。

単調な世界観設定ではなく、人間の精神や尊厳などの世界を描く作品が多く生まれました。見た人間の感情に訴えかける作品ではなく、見た側に作品のテーマを考えさせられる作品が多く生まれました。作品の中で物語の問題は解決せず、作品が完結しても視聴者にずっと問題を提起し続けるのです。

機動戦艦ナデシコは、当時の作品としては珍しく、ギャグテイストが盛り込まれたSF作品です。すっとこどっこいな組織、アニメを信奉する敵組織、世界観は非常に面白く出来上がっています。SF考察から言えば二足歩行ロボットは、ボトムズ以来のローラー走行をしていました。軍事学的にも、これは非常に正しい運用方法です。これはコードギアスに受け継がれていました。

最終話では打ち切り臭がひどかったですが、第三次アニメ革命期を代表する、いい作品だと思います。作品の中でやっていることは真面目な戦争です。人も亡くなって行き、組織同士の内紛も起こります。それをギャグテイストで包み込み、楽しく鑑賞できる作品になっています。

友情や恋などの要素も盛り込まれているので、おススメできる作品です。オープニングが神!