【ムンスター戦車博物館】88mm対空砲と1号戦車の登場


88mm対空砲旧ドイツ軍が実用化した戦車は数あれど、現代において人気のある戦車といえばタイガーシリーズでしょう。特に6号戦車、通称タイガー。世界の重戦車の中でもひと際人気の戦車ではないでしょうか。

正面の重装甲。そして何といっても88mmの戦車砲。この88mmが第二次大戦の伝説となりました。

88mm砲の伝説は西方電撃作戦、つまりフランス侵攻作戦の際に第7装甲師団を率いたロンメルが、敵戦車に88mm対空砲の水平射撃を命じたのが始まりとされています。まあ、私などはロンメル伝説の一つの作り話なのではないかと考えていますが…。前線の兵士たちは既に実践していたのではないかと考えています。

フランスの重戦車を撃破できなかったドイツ軍にとって88mmはドイツ軍の必殺の兵器となりました。この砲の有効性に目を付けたドイツ軍は、のちにタイガーシリーズに搭載されるようになります。

ムンスター戦車博物館ですから、88mmはあるだろうと思っていましたが、やはり在りました!。みんな大好き88mm!

こいつが東部戦線、西部戦線、アフリカ戦線と大活躍します!

1号戦車

それに加え、徐々に展示は創世記のドイツ軍の兵器群が登場してきます。最初は1号戦車。装甲が薄い。そして小さい。これはトラクターと言われても納得します。

ドイツ軍の初期の兵器群はあまりパッとしません。フランス軍などの兵器群に対して結構見劣りするんですね。しかし、初期の電撃戦の戦果は、兵器のスペックだけでもたらされた訳ではないのです。

88mm砲しかりですが、グデーリアンの作り上げたドクトリンが功を奏したのですね。

次からはいよいよドイツ軍の主力兵器を紹介していきたいと思います。