【ドイツ旅行】ドイツ抵抗記念館(ドイツ参謀本部跡)の見どころ・観光情報


今回はドイツ抵抗記念館(ドイツ参謀本部跡)をご紹介いたします。実は前に一度ドイツ抵抗記念館(ドイツ参謀本部跡)について記事を書きました。前回フランクフルトを拠点とした旅行の際に、ベルリンまで足を延ばして立ち寄りました。ただし、その当時は時間が無く、中庭まで行って写真を撮っただけでした。しかし今回はちゃんと観光してきましたので少し解説したいと思います。

ドイツ抵抗記念館(ドイツ参謀本部跡)03

さて、今回紹介するのは現在ドイツ連邦国防省の庁舎となっている建物です。そして、かつてはドイツ国防軍参謀本部でした。もっとも第二次世界大戦中ドイツ国防軍参謀本部は国防軍最高司令部となり、ヒトラーお抱えとなってその組織は消滅してしまいます。

しかし、近代の軍事をリードした組織「ドイツ参謀本部」。シャルンホルスト以来の伝統であるドイツ参謀本部。これを見ることはミリオタ冥利に尽きると自己陶酔しています。

しかし謎が一つ。

現在の建物が第三帝国時代の参謀本部跡ということは分かっています。しかし、ドイツ帝国時代(ルーデンドルフとか)・プロイセン時代(モルトケとか)の参謀本部庁舎と同一のものかどうか、いまいち確証を得ません。渡辺昇一先生やワルター・ゲルリッツの書籍を読み、いろいろ調べたのですがよく分かりません。
ドイツ抵抗記念館(ドイツ参謀本部跡)02
道路一本を隔て、ラントヴェーア運河という小さな川が近くに流れているのですが、そちらの建物の外観は古風な作りが残っています。旧参謀本部の名残なのでしょうか?ネット上で調べると、古い写真(真贋不明)が出てきます。比べると少し現在の地理と違うような気もします。

モルトケと共に伝説となったプロイセン参謀本部。どこにあったのでしょうか。これは今後の私の研究テーマで、少し調べてみたいと思います。
ドイツ抵抗記念館(ドイツ参謀本部跡)01
さて、話がそれてしまいました。本題ですが、ここは参謀本部庁舎であると同時に、映画「ワルキューレ」の舞台でもあります。実際にあったヒトラー暗殺計画・クーデター計画であり、トム・クルーズ主演で映画化されことでも有名です。史実として、リーダー格のクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ演)がこの庁舎の中庭で銃殺になっています。
ドイツ抵抗記念館(ドイツ参謀本部跡)04
ヒトラーに抵抗した人々を讃え、魂を慰めるために、ドイツ抵抗記念館となっているのです。中庭にはシュタウフェンベルク大佐の慰霊碑みたいなものがあります。これも有名な話ですが、シュタウフェンベルク大佐の精神を讃え、現在の庁舎の目の前の道路は「シュタウフェンベルク通り」となっています。かつて現実で起こったことが、ちゃんと残ってるのです。ミリオタ・歴史オタではなくても、こうした過去の現実を知っておくのも面白いと思います。