【憂国雑記】悪事は明るく行うとのちに正当化されるのか?歴史の方程式?
院選が終わり、参議院の新しい形が決まりました。これで3年間は参議院が固定されます。自民党・公明党の与党側は衆院で過半数を保持しているので、衆参でねじれが起こってしまうことはありません。また、自民の中でもかなり内紛が表面化していますので、これは政権運営が非常に難しいですね。
自民党離れと新しい選択肢
今回の参議院選挙では、岩盤支持層の自民離れが加速して参政党や国民民主党に流れた…という総括でいいのかもしれません。私自身がこれまでずっと自民党支持だったのですから良く分かります。今の自民党を支持する理由がないのです。石破さんと安倍さんを対比するのは失礼ですが、どうしても見比べてしまいますね。
また、自民がまともな政策を打ち出すことができなかったというのもあるでしょう。国民民主党や参政党は明確で力強いメッセージがありました(内容の良し悪しは別次元の問題としておいて…)。国民が何を望んでいるのか?
衆院選に見る選挙戦略の課題
2024年の衆院選からですが、今の自由民主党はどうも選挙センスがイマイチ…と感じざるを得ません。まず野党に国会での質疑を継続し、説明責任を果たすと言いながらの電撃解散。さすがに野党は反発します。電撃作戦に出たものの、うまい選挙戦ができたとは思えませんね。
小泉純一郎氏との比較
もし、これが小泉純一郎だったらどうでしょう?電撃解散は国民の信を問う大正義があると、明るく、ユーモラスに語ったのかもしれません。裏金問題というハンデはありつつ、岸田さんが派閥を解消したのですからある程度言い分は聞いたと思うのです。再生の道を…という題目を唱えていればワンチャンあったような気もします。加えて、新たな政策をどんどんアピールしていれば、衆院で勝てた要素は十分あります。
…と勝手に言っていますが、私は一政治ウォッチャーでしかありません。もっと複雑な事情もあるでしょう。
裏金問題と支援金の影響
しかし、争点としたのはあくまで裏金問題。さらに決定打だったのは、非公認候補への2000万円の支援金。これが決め手ではないでしょうか?赤旗が最初に報道した…というのも気になりますね。現政権に批判的な勢力がリークしたという権力闘争があったのではないかと疑ってしまいます。石破さんや森山さんが弁明をしていたので、事実は事実なのでしょう。ここら辺が甘いですね。当時の選挙対策委員長は小泉進次郎さんでしたか…。
「悪事でも明るくやればどうにかなる」という仮説
少し、脈絡がないかもしれませんが司馬遼太郎が何かの本で書いていました?作品名はちょっと忘れてしまいました。「悪いことでも明るくやればどうにかなる」というようなことを書いていたのです。たしか、織田家を退けて天下人になった羽柴秀吉の解説話で、そんなことを司馬さんが書いていたと思うのですが…全然違ってたらすいません。
繰り返しになりますが、2024年の衆院選の状況で小泉純一郎だったらどうなっていたでしょう。小泉政権誕生の時も、自民党の内紛にリスクを抱えながら、小泉劇場という名の、ある種の明るさで乗り切りました。当時私はまだ選挙権がなく、あまり政治にも詳しくなかったのですが「自民党をぶっ壊す」という歯切れの良さ、明快なアピールで、完全に支持した記憶があります。郵政問題はまあ色々ありますが・・・
それを見ると、やはり政治家の人格や性格は大事だと思いますね。個人を批判はしてはいけないと分かりつつ、ネバネバでは支持を集めることはできません。ユーモラスと明るさは大きな武器になりますね!小泉政権下での施策には課題もかなり多くありました。しかし、小泉純一郎という政治家を国民は大いに支持したのです。
「悪いことでも明るくやればどうにかなる」が、歴史の方程式とは言いませんが、言いえて妙だと思いました。 以上、ふと思い立ったので書いてみました。