青森県で有名なスポットと言えば、何と言っても恐山。下北半島に位置するこの霊場は、まさに人外の霊場と呼ぶにふさわしい場所です。下北半島というのはとにかく不便。電車もあまり通らず、車で延々と走らないといけません。下北半島にはマグロで有名な大間などもあります。とにかく遠い場所です。
恐山に行くには、やはり車が一番便利でしょう。三沢なり青森なり八戸なり、遠くから来た場合は、レンタカーなどで移動するのがおススメです。ナビがあれば簡単に行けます。
しかし、道中は下北半島の沿岸線をひたすら走行しなければいけません。陸奥湾はあんまり面白味がありません・・・。シーズン中は結構白バイが巡回しているので、スピード注意。
むつ市に入ると恐山という青看板が見えてきます。するとそこからはひたすら山道。冬季は通行止めになるという僻地です。その先に、カルデラ湖である宇曽利湖という湖があります。
そのほとりに恐山と呼ばれる霊場があるのです。宇曽利湖周辺は火山質の地域なのか、硫黄の臭いがします。
周辺はに植物が少なく、荒野が広がっています。この鬱とした雰囲気が、やはり霊場と呼ばれる所以なのですね。
とにかく水場というのは、何か神秘的といいいますか、人外の何かを感じてしまうものですね。
恐山の直前に何と三途の川があります。あの世とこの世の境目と呼ばれる三途の川、観光地となっています。何回か行き来してしまいました。三途の川の碑の前にはお地蔵さん(首がない)とかが立っています。これは夜来たら確実に失禁するレベルです。
三途の川の場所から少し車で走ると、駐車場があり、ここから恐山と呼ばれる霊場の入り口があります。結構観光客も来ているもので、かなり遠くから来ている方もいました。
下北地方では、古来から魂は恐山に行くと言われているそうです。ここが高野山、比叡山と並び称される日本三大霊場の一つです。
ちなみに、キテレツ大百科でキテレツが地獄を作るという話がありました。地獄というレジャーランドです。
ふとそのことを思い出して、なんとなくこの恐山は地獄ワンダーだと感じてしまいました。罰あたるかな?
恐山に入ると、左に建物があります。中ではイタコの口寄せが行われて今いました。やはり恐山というとイタコが有名ですね。
しかし、常時恐山にいるわけではなく、シーズンの青森や八戸からやってくるというスタイルをとっているとのこと。
ムダヅモ無き改革ではスターリンとチャーチルとルーズベルトを出してもらっていましたね・・・。イタコの口寄せは個室で行われる為、見学なんてできません。ちょっと興味ありますね。
更に奥に進んでいくと、荒野が広がってきます。砂利道ばかりで、草木はほとんど生えていません。地獄とはどういう所か?なんて想像したこともありませんが、もし地獄なんてものがあるとしたら確かにこんなところなのかと思ってしまいます。
けど、物悲しい雰囲気とは別に、風光明媚だと感じてしまう自分がいました。なかなか不思議なスポットであることには間違いありません。色々な地獄があります。
散策の道があり、どんどん進んでいくと、様々な地獄の風景があります。金堀地獄や無間地獄と書かれた標識が立っています。まさに地獄を模しています。
そして恐山の特徴は、石が積んであるところですね。小さな石が所狭しと積まれています。石を積んでは鬼が壊して、また石を積むという話があります。これはなかなか不気味さがありますね。
更に不気味さを助長するのが風車・・・。石と一緒に風車が立っている風景がところどころに見られます。子供の霊を慰めるためのものなのでしょうか。非常に死者とか霊とかを感じてしまいます。
恐山には色々お土産を販売しているお店があります。数珠とか買おうとも思いましたが、結構高いのでやめました。しかし、売店の前にアイス屋さんがありました。その名も合掌アイス。すごい名前ですね。
色々味がありましたが、ヨモギを食べてみました。甘くなくて、さっぱりしていておいしいですね。抹茶味はあると思いますが、ヨモギなんて珍しいのではないでしょうか。
むつ市から恐山に向かう途中の峠道に、水がわき出る場所があります。山の清水が流れる場所に、お地蔵さんが立っているのです。
そこの水は何と不老不死の水だそうです。これは飲まざるを得ませんね。がぶ飲みするとお腹壊してしまうかもしれないので、ちょっとだけ・・・。
面白い場所がたくさんあります。青森県に住んでいる以上、一回は行ってみてもいいかもしれません。しかし・・・あとから聞いた話では、何と偶数回行かないといけないらしいです。それは連れてきてしまうらしいからです・・・。もう一回行って返してあげないといけません。