ラブひなの評価・考察・紹介


ラブひな私がマガジンを読み始めたきっかけになったのがラブひなです。主人公は東京大学の合格を目指す浪人生。趣味が一人プリクラっていうのがまた時代を認識させられます。容姿人並み、偏差値47、三浪、と全くダメな男。そんな主人公が、女子寮の管理人になってしまう話です。女子寮は以前は温泉旅館だった建物で、露天風呂がついています。

完全なハーレムマンガですが、その舞台設定が面白いです。女の子たちに囲まれて暮らしたいという、男の願望が満たされる世界設定です。しかし、なぜその舞台が温泉旅館なのでしょう?心が癒される空間・場所というのが温泉旅館だからなのでしょうか・・・?

ラブひなは、アバンギャルドなギャグも多く、読んでいて安心します。ドタバタラブコメには違いないのですが、完全にガチ恋愛世界に入り込まないので、すっきり読むことができて私は好きです。テンポがいいので、読んでいて飽きません。

海に行ったり、南の島に行ったり、大冒険できるギャグ世界が展開されていて、細かい設定がたくさんあって興味深い作品でした。瀬田、はるかの過去の話もは、もう少しあってもよかったと思います。神鳴流や、日向荘などの設定が案外しっかりしています。はるかさんの茶屋や、日向市まで世界設定が詳細に決められていて、設定厨の私としては共感を覚えました。

惜しむらくは、あまりそれがラブコメで発揮されにくかったという所でしょうか?

どうやら赤松健さんは設定厨のようで、細かな世界設定はが次作のネギまに受け継がれるのですね。