江田島市の海上自衛隊幹部候補生学校への行き方・見どころ観光情報


幹部候補生学校庁舎今回紹介するのは、江田島市にある自衛隊幹部学校の紹介をしてみようと思います。これまで史跡や広島周辺の旧海軍関連のスポットを紹介してきました。しかし、自衛隊幹部学校も立派に海軍史跡なのです。

現在、海上自衛隊の幹部候補生学校となっていますが、ここは旧海軍兵学校と呼ばれ、海軍時代からの海軍教育の聖地なのです。戦後の海上自衛隊員も、戦前の海軍軍人達もみなここ江田島で学んでいます。

かの山本五十六も秋山真之も、みな江田島海軍兵学校を卒業しています。海軍兵学校とは、海軍士官を教育するための機関です。戦前戦中、歴史に名を残した軍人たちは必ずと言っていいほど、江田島で教育を受けているのです。

江田島は、非常にアクセスが不便だと言っていいでしょう。車では呉市から一時間以上、電車は通っていません。今回管理人は呉に宿泊して、レンタカーを借りて見学しました。自衛隊幹部候補生学校とナビに入力するとすぐにわかりますので車で行くのがいいですね。もちろん、江田島市に宿をとるのもいいでしょう。

現在は自衛隊の施設。通常、一般の方の入域を許可されていません。しかし、休日や祝日は一般公開も行っているので、内部を見学することができるのです。教育の観点から、資料館も多く、貴重な資料を見ることも出来ます。

駐車場もあるので、車を置いてゲートで受付を済ませましょう。もちろん無料で見学することが可能です。団体の見学の際は予め予約が必要なので、受付時間も含めホームページで確認しておくといいですね。

海上自衛隊第一術科学校

見学は、自衛隊の現役の係りの方が解説付きで案内をしてくれます。やはり慣れているようでお話が面白い!軍事や歴史、自衛隊の知識があまりない方でも楽しめると思います。

見学するのは大きく分けて2つ。大講堂と教育参考館です。大講堂は名前の通り講堂です。NHKのドラマ坂の上の雲でも使われており、秋山真之が幹部候補生達と図上演習を行っていました。大講堂は大正6年(1917年)に作られ、入学式や卒業式で使用されるそうです。

教育参考館
もう一つが教育参考館。海軍関連の資料が多く保存されており、歴史的にも貴重なものが多く保管されています。教育参考館の建屋の外には戦艦大和の主砲弾や甲標的が展示されており、非常に魂を震えさせてくれる所です。

案内の方がおっしゃっていましたが、自衛隊幹部候補生の方々は、この教育参考館を見学し感想文を書くそうです。その内容は非常に重要になっているらしく、その後の進路にも影響するのだとか?本当でしょうか。

それと、教育参考館には東郷平八郎、山本五十六、ホーレーショ・ネルソン提督の遺髪が収められている堂があるのです。わぐちかいじさんのジパングにも話が出てきました。東郷平八郎、ネルソンと同じく世界3大海神にあがめられるジョン・ポール・ジョーンズは無いんですね…。
戦艦大和の主砲弾と甲標的
広大な敷地の中には、戦艦陸奥の主砲を再現したものや、グラウンド、お土産売り場などが様々な建屋と共に整備されており、非常にためになります。自衛隊の見学というより、旧海軍関連の見学と考えていいと思います。

もちろん自衛隊の装備品や資料説明の場所もちゃんと用意されています。構内を見学する前に通される建物のなかに食堂や購買があるのでお土産もたくさん買えます。お菓子やコーヒー、シャツやマグカップ、Tシャツからプラモまで買えます!私はカレーのスプーンを買いましたW

見学することができななかった個所も多くあったのでそこは少し残念ですね。昭和天皇の弟君であった高松宮宣仁親王が江田島の海軍大学校に在籍中のころの宿所であったり、幹部候補生学校庁舎です。

特に幹部候補生学校庁舎は外から見ただけでしたが赤レンガが美しい。当時はイギリスから運んだという話まであります。歴史を感じられる場所を訪ねるのはいいですね。歴史は本当に面白い。