【ドイツ旅行】ツェツィーリエンホーフ宮殿の見どころ・観光情報


ツェツィーリエンホーフ宮殿01
ツェツィーリエンホーフ宮殿…、何とも発音しにくい名前です。この宮殿は、ベルリンの構外、ポツダムという街にあります。ポツダムと聞くと、ポツダム会談が頭に思い浮かぶ方も多いはず。なにを隠そうポツダム会談は、ツェツィーリエンホーフ宮殿において開催された会議なのです。

ポツダムという土地は、ベルリンの南西にある町で森や湖がある綺麗な都市です。ベルリンから鈍行で30分程度で行けるのでおすすめです。ここに来るからには、ポツダム会談の舞台となったツェツィーリエンホーフ宮殿は外せません。
ツェツィーリエンホーフ宮殿02
1945年、第三帝国降伏後、当時ソ連の占領下であったこの場所に、アメリカ・ソ連・イギリスの首脳が集まり、戦後のヨーロッパの秩序が取り決められます。200年前のウィーン会議で、ナポレオン体制後のヨーロッパの秩序・体制を取り決めたように、歴史は焼き回しのポイントがいくつかあります。

ツェツィーリエンホーフ宮殿はポツダム駅が最寄りの駅ですが、歩いて行くには少し距離があります。歩いて行けないこともありませんが、せっかくドイツ旅行をした際、いろいろと行きたい場所もあると思いますから、タクシーがおすすめです。

ツェツィーリエンホーフ宮殿は、1917年に時のドイツ皇太子の為に建築された宮殿です。ドイツ皇太子というのは、かのウィルヘルム二世の長男です。宮殿と聞くと、ヨーロッパの荘厳な建築を想像してしまいますが、割と質朴な建物となっています。とはいっても、皇太子の宮殿ですからとても立派なものです。
ツェツィーリエンホーフ宮殿03
残念ながら私が訪れた際は補修工事中。そのままの外観を見ることができなかったので残念です。内部の観光は時間ごとに区切られており、チケットを買う際に受付の人に言いましょう。カウンターに時間表があり、次はこの時間帯ですと教えてくれます。内部が狭いので、大人数が一気に入れないようにしているのです。お土産屋さんもあるので、時間をつぶすこともできます。

内部は、ポツダム会談で有名な会議場があったり、各国首脳の控室があったり歴史の一大場面を見れた気になります。ここにスターリンやルーズベルトがいたのかと思うと、まさに歴史とは地続きだと感じます。
ツェツィーリエンホーフ宮殿04
さて、ポツダム会談は日本にも影響を与えています。1945年の春、ドイツが降伏しても遠い極東の地でただ一国日本が戦い続けていました。この日本に対し、どういったアクションをするのかということを取り決めます。そして日本に対する通告を作成しました。これがポツダム宣言です。

ポツダム宣言により、時の鈴木貫太郎内閣は閣僚全員の神経をボロボロにさせて、やっと終戦に行きつきます。こうした背景を考えると、ツェツィーリエンホーフ宮殿はドイツの一つの観光地ではなく、日本にも影響を与えた意味深い場所といえるでしょう。戦後日本の運命を決めた場所であり、ある意味戦後日本の始点なのかもしれません。