「チェックポイント・チャーリー」とは何ぞや?と思う人も多いでしょう。ここはベルリン市内にある観光スポットで、かつて東西ドイツに分かれていた頃の国境検問所の跡地です。現在は繁華街のど真ん中にあり、多くの観光客で賑わっています。
チェックポイント・チャーリーには当時の検問所のような建物があり、土嚢が積み上げられています。アメリカ軍?の格好をした兵士が立っており一緒に写真を撮ってくれます。土嚢の上には、アメリカ軍や東ドイツ軍やらの帽子が並んでおり、好きに選んで写真が撮れます。歩哨の兵士はとてもノリノリなので、気軽に写真をお願いしてみるといいでしょう。
さて、今回お話したいのは、チェックポイント・チャーリーを通してベルリンのお土産事象について考えてみました。いつもは、歴史的なことや軍事的なことを書いているのですが少し閑話休題です。
私は数回ドイツ旅行に行ったのですが、ドイツのお土産は何がいいのだろうと毎回悩みます。国内外問わず、旅行に行った方は友人や家族にむけてお土産を買うと思います。土地の食べ物だったり、伝統的な民芸・工芸品だったりと、色々あるかと思います。
正直、お土産は買う人・あげる人の趣味嗜好にもよるかと思いますので、買う人の気持ちが込められていれば何でもいいかとも思います。
さて、ドイツらしいの土産(特にベルリン)っていったい何だろうと考えたとき、本当に何があるのだろうと悩みました。たくさん選択肢はあります。マイセン、ソーセージ、ワインetc…。でもマイセンは高い!。それにソーセージやワインは日持ちや持ち帰りが大変です。特にベルリンに絞って考えると非常に悩ましい。
そこで、ベルリンが推しているものは何だろうと考えました。私が導き出したは答えは1つ!「東西冷戦」です。ベルリンと聞いて何を思い浮かべる?と人に聞いたとき、人は何を答えるのでしょう。私なんぞはベルリンの壁、45年4月の総統地下壕を単語として真っ先に思いうかべます。
総統地下壕はともかく、ベルリンという都市は今後100年、東西冷戦とベルリンの壁という観光資源を活用し続けるのではないかと考えました。お土産屋さんに行くとそれがよく分かります。ベルリンの壁Tシャツ、ベルリンの壁(破片)、東西冷戦マグカップなど、これでもかっ!…というくらい推しています。
正直、東京などで外国人向けに「江戸」とか描いたTシャツを販売している感覚に近いと思います。チェックポイント・チャーリー近辺のお土産屋さんだけかと思いましたが、どこに行ってもこれらが販売されています。ホテルは繁華街から少し離れた場所でしたが、近くのタバコ屋でも同じくお土産販売がされていました。
やはりベルリンと聞くと、東西に分かれた街というイメージが強いのではないでしょうか。そのため、外国人向けにこうしたお土産がいたるところで売られています。観光資源はたくさんあると思うのですが、こうした東西冷戦のイメージは当分消えないのでしょう。
ちなみに、ベルリンの壁(破片)はおすすめです。大中小と様々あり、小さいサイズだと3~4ユーロで売られています。本物のベルリンの壁の一部だったかどうかは分かりませんが、いかにもドイツに行ってきたという感じがあって私は好きです。