アゴなしゲンとオレ物語の評価・考察・紹介


アゴなしゲンとオレ物語

ゲンさんはトラックに思い入れがあります

監獄学園でまったく絵が変わってしまいましたが、平本アキラさんの前作です。アゴなしゲンと俺物語は、ヤングマガジンで連載されていた作品で、運送業を営むおっさん(ゲンさん)とヒモの青年ケンジ(俺)が主人公のマンガです。

特定の大きなストーリーはなく、基本的に一話完結の物語です。内容はとにかく汚い。身も心も汚い。今の絵のきれいさから考えられないくらい絵も汚いですが、内容がそれ以上ぶっ飛んでいます。

正直、アゴなしゲンから入った身としては、監獄学園なんて全然ぬるいと感じてしまいます。

登場キャラクターは気が違っています。ロリコン教師、ケツプリ屑野郎。とにかく汚い人間ばかりが登場します。人情も友情も義理もなく、まったく救われないストーリーです。内容はまったく空虚なものですが、こんな屑人間も世の中にいる。俺なんてまだまし・・・そんな何とも卑屈な考えを頭がよぎります。

読んでいて、こんな大人にだけはなりたくないと思います。世の中の汚いものばかりが詰まっていて、それをギャグテイストで読むことができます。くだらなくも汚い物語です。