【憂国雑記】政権の行く末とは
裏金問題を糾弾している石破陣営。旧安倍派が躍動している、とメディアや石破総理に近い議員たちは言っています。 しかし、それは全く世間の認識とずれています。金権政治は当然、粛々と浄化すればいい。 世間は、裏金問題を解決することだけをテーマに政権を選んでいるわけではありません。 あくまで重要なのは政策であり、それを実現してほしいからこそ、国民は政党に信託を授けているのです。
そして、選挙の敗因は、中間保守層が一気に離脱したことにあります。石破陣営が窮地に陥っているのは、旧安倍派が石破総理を降ろそうとしているからだ、としか彼らは認識できていない。
そうではない。そうではないのです。
無条件に自民党を支持している一部の年配者たちは、社会や世間が感じている不満や問題を理解する能力がないようです。
国民、特に中間層の自民党支持者が自民党を見限ったのは、現実とかけ離れたマニフェスト、他党との合意を無視する信義のなさ、そして保守らしい政策を実現できない体たらくからです。 これは、石破政権が成立してからの体たらくに対して、国民が失望した結果です。
2024年の衆議院選挙で自民党が議席を減らしたのは、選挙期間中に非公認候補者への自民党からの資金供与が原因だと、多くの人が指摘しています。
そもそも、自民党の存在理由は保守政党であること以外にありません。スパイ防止法に乗り気ではなく、アメリカに行けない外務大臣。国家を立て直した安倍晋三氏を「国賊」呼ばわりする総務大臣。コメの価格が高騰している最中に「コメを買ったことがない」と発言した農林水産大臣。
すべては現政権内で起きたことであり、それが自民党への支持を失わせているのです。それを旧安倍派の暗躍というテーマにすり替えないでほしい。
すべては政治家個人の「人品骨柄」にかかっています。国民はそれを見ています。インターネットやSNSが、いかに国民の知識や政治リテラシーを高めたか、彼らには想像もつかないでしょう。確かに、フェイクニュースや祭り気分での拡散はありました。しかし、同時に国民が惑わされながらも、自らの頭で考えた結果が今の状況なのです。
願わくば、かつての保守政党に戻ってほしいと願うばかりです。