フタコイオルタナティブの評価・考察・紹介


フタコイオルタナティブフタコイオルタナティブは2005年のアニメです。もはや10年近く立とうとしていますが、今思い返せば、アニメというものを本格的に考察しだした最初の作品かもしれません。私が大学時代に見たアニメなのですが、非常にインパクトの強い作品でした。

舞台は二子玉川


二子玉川を舞台に主人公たちが繰り広げるドタバタ恋愛ギャグストーリーです。フタコイのフタとは、二子玉川、二子をかけています。登場するヒロインたちは全員二子。思い出や失恋、片思いや、幼馴染などの様々な要素が入りまじり、主人公と切ない物語を展開していきます。
フタコイオルタナティブ
かなわない恋やノスタルジックな雰囲気もアニメ全体の特徴です。初恋や純情などのドキドキ、楽しい恋ではなく、切ない恋が基本的な雰囲気になっているのも特徴。しかしテンポがよく、勢いよく見ることができます。決して暗い物語かというとそうではなく、ギャグ要素、熱い展開まで用意されています。
主人公の声優は関智一さん。第二話冒頭の謎の歌が結構な名曲。youtubeで全話見ることが出来ます。今ではなかなか作れない、どこか懐かしいアニメの雰囲気をこの作品から感じます。まったく荒唐無稽な後半のストーリーも、魅力の一つだと思います。

荒唐無稽こそアニメの本質


後半はホントにすっとこどっこいのスターリー。アニメってこんなことが出来るんだと、オタクコンテンツの可能性を考えるきっかけになりました。急展開するストーリーの中にも、少年から大人になる痛み。恋や信念。色々な要素を描くことが出来ます。この作品をみて、初めてアニメを考察することを覚えたのかもしれません。

社会的に大きな影響やファンを残すアニメではないと思いますが、個人的には好きなアニメ。