入船山公園【東郷邸・呉鎮守府司令長官官舎】への行き方・見どころ観光情報


入船山公園入船山公園は呉市の東にある緑豊かな観光スポットです。入船山公園にはとてもたくさんの見どころがあり、呉の歴史や文化を知ることができる、大変興味深いスポットです。

入船山公園内には、かの日本海海戦で帝政ロシアのバルチック艦隊を打ち破り軍神となった東郷平八郎の宿舎があります。なんでも、今の海の見える丘公園の近辺にあった宿舎らしいのですが、記念建築物として現在の入船山公園内に移築されたそうです。歴史好きの方は、是非訪ねてみましょう。

旧東郷邸
入船山公園はメインの入船山記念館まで小高い丘になっています。歴史資料館もあり、軍港呉の歴史を知ることができます。有志のボランティアの方が無料で説明をしてくれるので、頼んでみると色々なことを話してくれます。


特に年輩の方は軍事や歴史の話を好んで話してくれるので、非常に勉強になります。特に歴史資料館では、歴代鎮守府司令長官の話や呉という都市そのものの話を知れくれます。正直、呉旅行の一番のおすすめかもしれません。

もう一方、一緒に回った方はおそらく艦これオタクでしょう。「重巡利根も戦艦伊勢もこのあたりで沈んでいるんですよね~。」とか話していました。もうすでに私が見に行ってきたとは言い出せず、色々軍事知識を披露していました。

しかし、軍事オタク=歴史オタという方程式は成り立たないようです。私がボランティアのガイドの方と、加藤友三郎とワシントン会議について話している際は黙ったままでしたね。

いいんだオタクよ。俺も艦これ大好きだ。ただそれ以上に純軍事と歴史が好きなんだ。時と場所が違う所で出会っていたなら艦これの話で盛り上がっただろう!
旧呉鎮守府司令長官官舎
その他、時計塔や歩哨の小屋、大砲の展示などもあります、特に歩哨小屋の敷石は当時のもので、歩哨が歩きに歩いたために、少し石がすり減っていると言います。実際少しくぼんでいました!歴史を感じます。

最後の見どころは、何と言っても旧呉鎮守府司令長官官舎。正面から見るとオシャレな洋館となっています。しかし、裏に回ってみると至って和風のお屋敷。和洋折衷という点が面白い。さすがに鎮守府司令長官の官舎だけあって、とても素晴らしい造りをしています。
旧呉鎮守府司令長官官舎洋館内部
敗戦後は連合軍が進駐し、中の装飾品や備品を一切合財運び出してしまったらしいのです。何と残ったのはイス一つだけだったと言います。何とも…。

和風の建屋の内部はかなり立派です。そして広い!明治期には西洋型の建物が多く作られた時代ですが、その大きさや装飾の豪華さには、多くの方が面喰ったのではないかと思います。
旧呉鎮守府司令長官官舎和館内部

当時の海軍の食事のサンプルなども展示されており、面白いです。今の食事の水準から見ても絶対高価な食事です。何とデザートにプリンまで!やはり海軍は食事ですね。

海軍の食事

さらに、歴史文化資料館もあり、軍事とは切り離された文化面の知識を学ぶことができます。私は新幹線の時間が迫っていたので、残念ながら長居することができませんでした。時間がもっとゆっくりあったら隅々まで見たかった。

呉観光に来たら、大和ミュージアムと入船山公園はぜひ訪ねてみましょう。